新人看護職員 第一期修了式
令和元年7月23日(火曜日)新人看護職員11名 第一期修了式を行いました。本日で若葉マークを卒業です。修了証書と新しいネームの授与を行いました。
新人の皆さんには出会いを語るという内容で発表をしてもらいました。一部内容を紹介します。
「私が看護師として就職してから印象に残っていることは、患者様が名前を覚えてくださったことだ。(中略)
患者様は、ADLが低下し介助が必要な男性であった。自己では体位の調整が難しく、物の位置や体位にはこだわりの強い方で、看護師に細かく希望を伝えてくることが多かった。(中略)いつも一通り調整が終わった後、『ほかに何か気になることはありますか』と尋ね、足を止めて返事を待つということを意識していた。少し忙しいこともあったが、それでも一旦立ち止まり待つことを大事にした。
そう接していたある日、その患者様から『名前を教えてくれ』と言われた。私は、顔を合わせているのに名乗る機会がなく申し訳ないと伝え、謝罪しながら自分の名前を伝えた。患者様は、『そうじゃない、いつも細かいことを聞いてくれる人の名前を知っておきたかったんだ。いつもありがとう』という言葉が聞かれた。(中略)
自分の業務のできなさに落ち込んでいたが、患者様のその言葉で、自分のしていることはどんなに効率が悪くても間違いではないのだと少し自信がついた。
今回の事例を通して、一度足を止めて待つことで、人として、個人として患者様に向き合うことの重要性に気づくことができた。業務に慣れていっても、こうした姿勢だけは忘れずに、『看護』というものを大事にしていきたい。」
他にもたくさんのいい気づきが聞かれました。初心を忘れずにこのまま成長していってほしいと思います。これからも病棟師長、教育委員を中心にスタッフ一同で皆さんをサポートしていきたいと思います。期待しています。
鹿児島徳洲会病院 看護部 教育委員会 田中奈美子